「いおワールドかごしま水族館」

 これは多分、私の趣味だ。動物園や水族館が好きだ。大型水槽ののんびり泳ぐ魚を見ていると、のんびりと楽しいではないか。ん?うまそうだ〜ってか?うまそうだね。
 魚のすきなやつがいるから「これはそこここの海にいて、よく釣れる」とか「こうやって食うと旨い」とか解説がうるさい。だまってぼーっと見ていたいときもあるのだ。
 なのに、携帯電話が鳴る。「もしもし〜、今、いいですか?」って「こちらは鹿児島水族館ですよ」と言うと「あら〜、いいですねぇ〜」って、先日、葉牡丹をさしあげた特別支援学校の先生だ。「今、電話をかける学習です。生徒4人が順に出ますからお願いします」って、「ちょっと長話は困りますが」と言うと「いえいえ、一言ずつです」それならと壁際に移動して聞いていると「○○特別支援学校の△□です。葉牡丹、ありがとうございました。かわります」「×▽です。葉牡丹に水をやるのはどれぐらいの回数ですか?」「植えた最初にたっぷりやって、あとはそんなにやらなくても大丈夫です」「ありがとうございました」という感じ。おかげでみんなはもうさっさと行ってしまった。
 展望ホールでひと休み。桜島と海が見える。噴煙が上がっている。
 11時だ。イルカのショーを見に行く。4頭のイルカが水しぶきを上げる。1頭のテンテンは妊娠中で、来年2月に出産予定だ。「いるかの時間」と題して、出産・子育てをテーマにした解説の時間がある。「イルカは頭から出てきますか?足からですか?」という質問が出る。答えは「足から出る」。尾びれを折りたたみ、するっと出てくるそうだ。
 見終わったら、みんなはさっさと行ってしまった。私はショップに行って、おみやげを買う。手袋型の指人形「イワ飛びペンギン」とアザラシとペンギンのぬいぐるみ。
 外のタッチプールに行ってみた。小さな浅い水槽に海胆・ナマコがいる。ナマコは思ったよりも柔らかい。ツンツンつついて、ひっくり返すと、ムクーっと起き直った。うふふ。調子に乗ってウニをひっくり返すと、なかなかよう起きない。あらまぁ。
 ラッコを見に行ってホールに戻ると、もうみんなはバスに戻ったようで、私を探しに来た。みなは気が早いので、予定の時間よりも早く出発。