「霧島ファクトリガーデン」

 焼酎の工場を見たいと思っていた。「手造り」なんかな?と思っていたら、とんでもなく大きくて立派でおしゃれな近代工場だった。
 (株)霧島酒造志比田増設工場という。
1.レセプションルーム・・・ガイドの女性に説明をしてもらう。大型スクリーンも使い、よくわかるようになっている。
 ここの創業者は江夏さんという。工夫と発明の方だったそうだ。生産の9割以上が芋焼酎だそうだ。霧島の原料は「黄金千貫」という白い芋であり、白い麹で作ると「霧島」、黒い麹だと「黒霧島」ができる。紫芋を使うと「赤霧島」になる。赤霧島の生産量は少なくて、手に入りにくい。「金霧島」には「とうちゅうかそう」という薬草が入っていて、薬用酒の部類に入る。
2.芋蒸し・・・1日に80トンの芋を蒸すそうだ。蒸しあがった芋がコンベアーの上をゆっくりと行く。止まっているように見えるぐらい遅いが、端に行くと、ちゃんと少しずつ下に落ちていくので、動いているのだ。もっと前に行くと、洗った芋を切る作業台がある。本日の作業は終わっていて、まな板がずらりと立てて干してある。いくら機械化されても、芋の1つ1つを見て、いたんだ部分を切って捨てるのは人間しかできない。ここが一番人手の多い場所だそうだ。
3.米蒸し・・・
4.製麹・・・焼酎つくりは「一麹(いちこうじ)」「二もと」「三造り」と言われるほど、麹造りが重要である。
5.一次仕込み・・・5日間で「酒母」と呼ばれる一次もろみができる。
6.二次仕込み・・・8日間で二次もろみができる。アルコール度15%。
7.蒸留・・・アルコール度37度の原酒が出来上がる。
 これを広い廊下を往復しながら、下のタンクを見ながら「ふむふむ」と言うわけだ。中は見えないのだが、衛生的に出来上がっているわけだ。
 工場を出て売店に行くと、ガイドの女性が販売店員に早変わり、あれまぁ。「霧島」を買う楽しみがない。「霧島チョコ」と「霧島カステラ」を買った。
 外に出てベーカリーにも行ってみる。焼きたての大きなピザが美味しそうだったが、持って帰れない。「明日の朝食のパン」を買う人がいた。