宮崎空港

 3日間お世話になった運転手さんにお礼を言ってお別れだ。小型の観光バスの貸切って楽しい。臨機応変、スケジュールの変更もできて、案内もしてもらって、感謝、感謝。
 ついでに幹事としては皆に「これで九州は終わりですが、家に着くまで旅は終わりません。気をつけて心して行動するように」という挨拶をする。締めるところは締めなくちゃ、ね。
 空港は海のそばにある。新しいと思ったら、「開港20周年」の垂れ幕があった。おみやげ物店がずらっと並び、肉も果物もお菓子も何でも揃う。これなら途中で買い物しなくてもよかったよ。あちこち回って、買いたいのはやまやまだが、もう予算がねぇ。
 なのに、「ばて組」が「皆さん、買い物、行ってきて。僕らが荷物の番をしているから」と言う。「うどんでも食べて帰ろうよ」と誘っても「今はまだおなかいっぱい。家でお茶漬けを
食べる」と言う。
 本屋さんで「畜産市長の『口蹄疫』130日の闘い」を買う。宮崎県西都市長・橋田和美編著。2010年11月1日発行、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)、福岡市中央区天神。口蹄疫では大変だった。
 私が子供のころは、うちにも牛がいて、荷車を引き、田んぼを耕していた。ばくろうさんという人も知っている。ばあちゃんの里は乳牛農家で、私の従兄弟は100頭の牛を飼い、乳搾りもしていたし、牛の種付けという人工授精の資格も持っていた。牛の品評会では優勝して表彰状をもらっている。だから、病気で牛をなくしたり、まだ感染もしていない牛を殺処分しなければならないと聞くと、胸がしめつけられる気がする。せめて本を買い、印税を増やしたい。忘れてはいけない話も読もう。