「転戦・待機 無念72時間」4月7日朝日新聞

 「兵庫の消防隊、実働90分」「もっと何かできたのでは」
 「東日本大震災の直後、第一陣としては全国最大規模の緊急消防援助隊を出動させた兵庫県隊が、生き埋めになった人の生存の目安とされる『72時間』のうち90分しか活動できていなかったことが明らかになった。情報が混乱するなか、総務省消防庁から転戦指示と待機が繰り返されたためだ。隊員たちは今も無念さにさいなまれている。」
 この記事を読んで悔しい思いをするのは私だけではないだろう。兵庫県は過去の阪神淡路大震災があるから、気持ちが違うのだ。「恩返し」と思っているし、その経験からいざ出動の備えも抜群なのだ。
 今回も県の第一次派遣隊は、252人が、64代の車両で出動した。地震発生の9時間後、3月11日午後11時30分に出発している。
 総務省は「想定外の被害」で指示流転というが、もともと、こんな緊急時は被害状況の把握などできないのだ。現場の臨機応変がものをいう。
 マスコミで「阪神淡路大震災のときの村山首相は『自分はわからないから現場で判断してくれ。責任は私がとる』と言った。これが正しい」と言っている。
 トップの判断だ。「責任は私が取る。思うようにやってくれ」と言ったらいいのだ。リーダーの力量なのだと思う場面の連続だ。
 明日の県会議員選挙では選び間違いのないように、きちんと考えよう。