芋掘り

 今日は中学生たちが来た。
 夏休みの「カレーライス同窓会」で使うじゃがいもだ。スコップで掘る人と芋を拾う人のチームで掘る。ぐんぐん掘るチームもあるし、「この芋、拾って」と先生に言われながらやっているチームもある。極めつけは「働かざる者、食うべからず」と先生の声が飛ぶ。特別支援学校高等部などに進学すると職場実習などもあるらしい。「進路の話」もよくしている。
 さて、この畝は、最初に出た芽をそっと抜いて植えた畝だ。最初の芽なら親芋の栄養をもらえるから速く育つ。こいつらは親がないから、自分の根っこに頼らざるをえない上に、植えたときに「植え傷み」で成長が一時止まる。だから小さい芋しか入っていないが、たまには大きなのもあって、生徒は十分満足した。
 「100個もらっていい?」と聞く生徒がいて「そんなに持って帰って、誰にあげるの?」ときくと「私、一人で食べる。ポテトチップや、いろいろ作る」と言う。意欲は認めるが、一人で欲張るのはいけないよ。