書き忘れたこと・・・「ロータリーの友 7月号」

 「ロータリー アットワーク」 Rotary at Work
「有馬三山に山頂標識設置」神戸有馬ロータリークラブ 1ページに3つも4つも載っているコーナーなのに、最初の1ページ分、どーんと神戸有馬ロータリークラブの記事だ。上6割が写真で、3人の会員が石柱をかついで山を登る光景だ。真ん中の人が石柱を背負い、前の人はその石柱にゆわえた紐を引っ張り、後ろの人は背負子を両手で支えている。その重さが伝わるようだ。うつむいて一歩一歩、踏みしめて歩む。「動きがわかる写真が報道」という趣旨で、3人を知る人以外には、誰が誰かわからない。その写真の右上には楕円の中に別の写真が組み込まれている。「湯槽谷山 801m 神戸有馬ロータリークラブ」と彫ってある。
 下4割に説明文。
 有馬温泉から六甲山に通じる落葉山(533m)灰形山(619m)湯槽谷山(801m)は有馬三山と呼ばれ、古くは万葉の時代から有馬温泉を訪れた多くの歌人により詠まれてきた有名な山々である。また春の山椒取りや秋の松茸狩りなど里山として地元住民にも親しまれてきた。
 それぞれがほぼ独立峰で、アップダウンのきつい健脚向きのハイキングコースである。しかしこれまで山頂には山の名称や標高を記した標識がなかった。
 神戸有馬ロータリークラブは社会奉仕の重点項目として里山の整備をしている。その一貫としてこの山々に石柱を建てることにした。4月初め、数日をかけて、会員自らが石柱、セメント、砂、水、掘削道具をかついで上がり、穴を掘り、石柱をコンクリートで固定したのである。石柱は10cm角、1m長、重さ30kg。資材と道具の総重量は200kgに及ぶ。それを最大斜度45度の登山道を担いで上る。
 普通なら業者に依頼するところだ。それを会員のおじさんたちがわいわい言いながら決めて、黙々と設置するところが素晴らしい。「かなりこたえる作業でしたが、無事標識を設置完工したときの達成感はひとしおでした」と書いてある。
 設置後は会員の宮司さんが安全祈願をして、早速ハイカーたちが標識を囲んで記念撮影をされたそうだ。
「石柱に刻まれたロータリーの奉仕の心は、ハイカーの安全を見守り、記念となって百年後、千年後も生き続けるものと確信しました」と結ばれている。
 お見事、ロータリーのおじ様たち。ありがとう。