「発達障害のいま」杉山登志郎著 講談社現代新書 2011年

序章 母子並行治療をおこなったヒナコ
第1章 発達障害はなぜ増えているのか
第2章 発達凸凹とは
第3章 発達凸凹の可能性
第4章 トラウマの衝撃
第5章 トラウマ処理
第6章 発達障害とトラウマ
第7章 発達障害と精神科疾患 その1
第8章 発達障害と精神科疾患 その2
第9章 未診断の発達障害、発達凸凹への対応
終章  療育、治療、その予防について
 
 暑さを理由に昼寝のあとで読んでいたら夢中になった。しかし、難しかった。目次しか紹介できないのは、難しいからだ。
 しかし、発達凸凹の段階でみつけて適切な療育をしないと、のちのちそれが凸凹ではなく、障害となってその治療には大変な時間と労力と費用がかかるのだとわかった。凸凹レベルであれば、それはマイナスではなく、良いところをのばしてやれば良い。「さまざまな発達凸凹がむしろ社会を支える原動力になる時代が来ることを祈りたい」と結んでおられる。