「人生百年 女と男の花ごよみ」(NHKこころをよむ)樋口恵子著 2009年4月〜6月

 先月の中ごろ、樋口恵子先生から封筒が届きました。前に「介護支え合い電話相談室長」の角田とよ子さんから「女、一生の働き方 貧乏ばあさんから 働くハッピーばあさんへ」を送っていただきました。とても読みやすく、わかりやすく、また私たちを励ましてくださる本だったので、まわりの「介護を語る紫陽花の会」メンバーに回覧しました。お礼のお手紙を出しました。そしたら、樋口恵子先生ご本人がお手紙と著書を送ってくださったのです。びっくりしました。「すごい!尊敬する樋口先生とどうやって知り合ったの?」と友達から羨ましがられました。知り合った・・・とんでもない。でも光栄です。サインも入ってます! 嬉しいです。しっかり読みました。
 これはNHK第2放送の「こころをよむ」という時間のテキストです。
 2009年ですか?
 この年は、5月に「新型インフルエンザ流行に伴い、介護施設(デイサービス、ショートステイ)の一斉休業」があり、「ばあちゃんが行くところがない!田植えの準備をどうしてくれるのよ!ばあちゃんを殺すしかない!」と大騒ぎし、友達がヘルパーさんを連れて来てくれて、しのぎ、休業が解けるや、ばあちゃんを長期ステイに預けて、昼は農作業、夜はブログに怒りをつづり、コピーやさんに走り、冊子「たたかうおばあちゃん」にしてあちこち送りまくったのでした。市長さん、県知事さん、国会議員さん、たくさん返事をいただきました。たくさん、無視されました。
 そして、夏には「もうばあちゃんを連れて、農業はできない」と思い、ようやく特養に入所の約束をもらいます。秋の初めに入所して、2週間後に「腹部大動脈瘤破裂」で大往生を遂げます。コスモス揺れて、お彼岸でしたね。
 この年だったのですね。ラジオは聞いていませんでした。
 ラジオでお話された内容なので、とてもわかりやすいです。もくじ

はじめに
第1回 変わるもの変わらないもの・・・・ 人生百年を生きる初代としての女と男
第2回 かくも長き夫婦の時間・・・ 人生百年夫婦第2幕
第3回 かくも長き家族関係・・・ 親と子・嫁と姑
第4回 「介護」その(1)・・・介護の誕生と拡大
第5回 「介護」その(2)・・・今、男介の世代に
第6回 なぜ増える どう生きる・・・ おひとりさまの老後
第7回 変わる老いの住み方・・・ 老いのすみか・ついのすみかを考える
第8回 祖母力・祖父力・・・ 世代をつなぐ交流
第9回 老いてなお働くということ・・・ お役にたちたい
第10回 どこに だれと 眠りますか・・・ お墓について考える
第11回 少子化再考・・・ われらが世代に責任はないか
第12回 挫折からの再出発・・・ 先達に学ぶ
第13回 人生百年を生きる責任・・・ 長生きが良き社会をつくる
人生百年関連年表

 第9回の「老いてなお働くということ」の中に「仕事と生活習慣」という項がある。 
 あるJAの女性部で、高齢者も参加できる市場を開いて、自分の作物を並べる場所を先着順にしたところ、家の中を這うようにして歩いていたおばあさんが、車を引いてやってくるようになった。樋口さんは「歩いて買物、近くに仲間、少し稼げる仕事があって、これがほんとの介護予防」と書いてあられる。私たちもそう思う。
 またそのすこしあとに「『はた』を『らく』にする」というのもあって、私が天理教会の会長さんから聞いていた教えと同じだ。
 そんなこんなで、この本を「そうだ、そうだ」と頷きながら読み終わった。さて、樋口先生にお礼の手紙は書いたが、感想を書いて送らねば・・・。