図工展

 小学校の図工の先生は昔、次男の担任だった。図工展の招待状をいただいたので見に行った。
 テーマは祭りだ。会場の体育館に入ると真ん中に櫓が組んであり、太鼓が乗っている。四方に張り巡らせされているロープにつけられているのは凧、絵柄は風神雷神だ。小学生とは思えない見事な出来栄え!
 低学年は粘土のたこやきに金魚すくい。紙のはっび。花火の絵とそれを見上げる自分の立ち姿。木製パズルは絵がはっびやかき氷になっている。ステージ前は全校児童のうちわで、一年生から学年が上がるごとに格段にうまくなっていく。良いお手本だ。壇上には先生作のお神輿!すごいやん!
 先生は引っ張りだこで、見物客に制作の意図や苦労話を披露している。先生、若返ったみたい!あはは!
 先輩が「あちこちの遊びコーナーがいわ。あとは、先生、踊らなきゃ!」と言う。遊びとは、入り口がベニヤ板に「踊る人」で、顔の部分がくりぬいてある。定番の顔出し写真だが、設置された前に大きな鏡があり、顔を出せば自分の姿が映る!これは素敵!
 木製パズルコーナーには、低いテーブルに遊んでよいものが置いてある。展示品にはさわれなくても、さわれるものがある。そのコーナーを縫って踊るかい?いいかも!のりのいい客だよね。
 先生に聞くと、春からテーマを決め、設計図を書き、全校で取り組む。先生の企画力、行動力、統率力だ。
 小学生って具体的なテーマがいいようだ。ものを具体的に見て、手を動かして、そうして抽象的な思考もできるようになるんだね。確かに面白かった。先生の熱意が感じられた。