NHK総合今朝の「さきどり」「驚異の回復が続々!足でこぐ車椅子」

 司会は小林千恵アナウンサーとジョン・カビラさん。 
 美希病院でのリハビリ風景が映し出され、車椅子なのに足でこいでいる。
 何より、リハビリ中の人が明るく取り組んでいる。その人の娘さんが「見てください!あの得意げな表情を。わくわくします」と言う。ひとりで買物に行って、退院したいのだと言う。
 脳梗塞などで片マヒになっても、動く方の足でこいでいる。
 脊髄損傷で両足がマヒした人は、手で足を動かして、こいでいる。そのうち筋力がついて、つかまり立ちができるようになった。これはいい!いいよね!!
 東北大学の半田康延先生が15年前に「足こぎ」を開発されたころは、重さが80キロもあり「動く戦車」のようであった。
 鈴木堅之さんがベンチャー企業「足こぎ車椅子開発会社」を作った。が、どこにも相手にされない。「車椅子の製造の人は『車椅子にペダル?足の悪い人にペダルつけて、どうする?』と言われ、自転車やさんに言うと『自転車は健康な人が乗るもんだ』と言われる。
 千葉県の「OXエンジニアリング」石井繁幸社長にたどりつく。28年前にオートバイ事故で足を怪我してから、オーダー車椅子を作っておられる人だ。競技用の車椅子などだ。頑固者で通っていた石井さんに会った鈴木さんは、話をして1週間後、石井さんから電話をもらう。「遅い!(電話もしてこないのが遅い)図面書いたよ。作るか?」と言われた。
 軽い素材に目をつけた。新幹線用のアルミだ。軽くて丈夫だ。できたのは、重さ12キロで使い勝手も良い。乗ってみる。「軽い!」「クルクル回る。バックする!」
 ここで名乗りをあげたのが台湾の企業。2011年7月に台湾で生産開始された。徐さんと陳さんだった。
 「社会を良くしたい」という「熱い思いと高い技術力が、海を超えて連携した」
 ゲストは「中小企業探検家」という野長瀬祐二さん。山形大学。「これはいい!というものが、なかなか世に出ない。コーディネターがいて『やるんだ!』という人を巻き込んでいく」
 今、足こぎ車椅子は30万円で、年に1000台、作られている。(普通の車椅子は10万円ぐらいだという)
 福島県南相馬市、鈴木鉄雄さんが、震災の直前に矢野馬さんからきた最後のメールを紹介して「矢野馬さんがいたからこれができた」というところで番組は終わった。
 ホームページで見てください。問い合わせ先が書いてあります。

2012年2月 5日放送 NHKホームページより
驚きの車いす!中小企業の連携が生み出した奇跡

お問い合わせ先
「足こぎ車いす」について
「株式会社TESS(テス)」(仙台市
ホームページ: http://www.h-tess.com/
E-mail:info@h-tess.com

足こぎ車いすのリハビリを取り入れている「岩手県の病院」について
社団医療法人 啓愛会 「美希(ミキ)病院」
住所: 岩手県奥州市前沢区古城丑沢上野100
電話:0197−56−6111(代表)

足こぎ車いすを改良した、千葉市車いす製造メーカーについて
「株式会社オーエックス エンジニアリング」(千葉市
ホームページ http://oxgroup.co.jp/wc/

南相馬の企業連携、改良に乗り出した企業などについて
「株式会社ゆめサポート南相馬」(南相馬市
電話 :0244−25−3310(代表)

※「タカワ精密」鈴木さん「日本オートマチックマシン」五十嵐さんの連携を仲介した
矢野馬光男さんが所属。