本日のドラマ「警察医秋月桂の検死ファイル」

 関西テレビ夜9時 金曜プレステージ
 番組欄のタイトルだけで中身がわかる。
「鎌倉で次々発見される謎の変死体 死体には2つの共通点 赤い発疹と口内炎の裏に隠された秘密とは?新米警察医が驚愕の真実に迫る!」
 主演の医師が斉藤由貴
 テレビ欄の紹介には「桂がコンビを組むのは、高校の先輩という設定の刑事滝沢祐太 木村祐一 二人の会話の掛け合いが面白いが、ドラマで扱うテーマはなかなかシリアスだ。」
 ふむふむ、シリアスねえ?
 アルツハイマー病と診断された人たちが、新薬の違法な治験に参加するわけだ。最初は劇的に効く。が、やがて反動がくるし、副作用が出る。それが発疹と口内炎だが、口内炎では食べられないから、機嫌も悪くなるわ。
 看護師をやめてお母さんを介護しながら、ヘルパーをしている女性が事件の鍵を握っているのだが、これが「お決まり」の、「お母さんは廊下に物を撒き散らし、手当たり次第に、手づかみで顔じゅう塗りたくって食べる。」これでは見ている我々が情けなくなるし、案の定、娘はハサミでお母さんを殺して、この状況を終わらせようとする。幸い、しなかったのだが。
 このお母さんの他にも、ホームレスのおじさんや、国文学の元教授が治験に参加する。治験は効果なく失敗して、殺されてしまう。
 またまた、これでは「アルツハイマー病なんか、なりたくない」と思えるではないか。
 暗いんだよな。
 誰が監修したの?
って、最後のスタッフロールを見たが、「介護監修」が無い!「医療指導」はあるのになあ。 なんで「介護監修」中田光彦さんに頼まないの?