お茶のお稽古

 昨日は中学校でお茶のお稽古をした。みな、楽しみにしていた。
 お茶の先生と一緒にボランティアで教えて、もう16年たつ。先生のお子さんとうちの次男が同級生だったご縁だで、毎年、今頃に教えに来てくださる。
 当時の担任の先生が、武道場の畳を運んできて「お雛祭りお茶会」をしておられた。お客様は先生方やPTAの役員さん、交流学級の同じ班の生徒達、小学校の特別支援学級の児童や先生方であった。神妙に正座して、お点前を見たり、お菓子とお茶をいただいた。
 先生方は「忙しい学校で、ほっとするひととき」と言われ、小学生は先輩のお兄ちゃんとお姉ちゃんに会えて、にこにこ、元の担任の先生は「立派になった」と喜んでくださった。
 今の交流学級のクラスの友達は「オッ!」と驚く。お茶は初めての子がほとんどだから。  お母さんも手伝いに来てくださって、わが子の晴れ姿に目を細め、「お母さん、いつもありがとう。高校に行ったら頑張ります」と挨拶する3年生には、思わず、ほろり、であった。  今は、畳の上ではないし、交流学級の友達を呼ぶゆとりもない。3年生の挨拶もない。
 しかし、お手前は面白いもので、1年生のときには「くるくる回してはだめよ。縦にシャカシャカよ」と言われても、できなかった子が、2年生になると、さまになって、3年生では、背筋も伸びて、惚れ惚れする。それが楽しくて毎年やっている。
 今日は全体の流れと、お茶をたてることと、挨拶をした。もう1回、練習日があるので、楽しみにしておこう。