今日は中学校に行った。
 学校は週休2日になってから、時間割の通りの授業時間確保が難しい。祝日も振り替え休日もあって、学校は休みすぎだ。「授業時間が減ったので、学力が落ちる」と言われても当たり前だ。生徒たちは、土曜日に登校してでも、授業時間が多いほうが、ゆっくり学べるし、忘れにくいのだ。でも、決まったことなので、文句も言わずに従って、先生方は「時間割変更」をして対処する。
 そのため、今日は「火曜日の時間割」と言われて、私の出勤日になった。
 「生活」の時間に、畑の苺にマルチをかけた。畝を黒のビニールですっぽり覆うことを「マルチ」という。
 苺の株の根元に割り箸をさして、地面の高さまで押し込み、苺のある場所を知らせる目印にする。黒ビニールをかぶせて畝を覆い、四方を土で覆う。苺の目印の割り箸を手で探って、みつけたら、はさみでビニールを丸く切って、空気穴を開ける。これで今日は終わり。また暖かい日に穴から苺の葉を出してやる。
 1年生の子が「めんどくさい。植える前にかけといたら、ええやん」と言うが、そうはいかない。苺は寒い冬を越して、暖かくなったら成長するのだ。寒い目にあわせてから、今の時期にマルチをする。クリスマスに苺を収穫したかったら、夏の間に、苗を冷蔵庫に入れて「冬だぞ」とだまさなければならない。それから、温室に植えて「春だぞ」とだますと、うまいぐあいにクリスマスのころに実をつけるのだ。百姓はうそつきだ、よ。