「岩手 大槌高『十七歳の十七音』」朝日新聞2月14日夕刊

 岩手県立大槌高校の2・3年生が詠んだ俳句210句と、昨年度の卒業生の一部が震災前に詠んでいた24句が「十七歳の十七音」と題する冊子にまとめられた。被災地の若い心が、17音に凝縮されている。
 十七音錦繍のごと繋ぎゆく
 星月夜億光年経ても褪せず
 何事もなかったように蝉の声
 あの日から見るしかできぬ青い海
 がれき山今は亡き祖父蜃気楼
 風花や暁感じ我思う
 七五三今では母の手を払う
 窓の外彩る色に秋匂ふ