神社の夏祭り 

 今年は神社の宮守にあたっている。
 宮守の仕事は神社の掃除と神様にお供えをしてお祀りをすることだ。
 会場のしつらえやご馳走は町内会の実行委員会がする。その委員会のときに「境内に敷くござが古くなったのでシートを買おう」と言うので、畳やさんをしている弟に中古の畳表を持って来てもらった。「表替え」をした物なので、裏は「さら」、つまり新品同様だ。「柔道場の畳」なんぞは、幅も広く、目が細かく、上等だ。まだまだ新しく、綺麗な物もある。
 ところが、前日の夜まで断続的に雨が降り、町内会は早々と「境内でやるのはやめて、公会堂で昼食をする」と決定した。
 今日は朝からまずまずの天気であったが、公会堂はクーラーもあり、涼しいし、蚊も来ないので快適だ。歓談するにはもってこいだ。ご飯もすいかも美味しかった。
 弟が「畳表は使い終わったら、皆にあげたらいいよ。豆なんぞ、干すのに便利やで」と言っていたので「欲しい人!」と言うと「ベランダに敷く」「座敷に敷く」人から「座布団を干す」人までいて、あっという間にもらわれて行った。
 欲しい人がいたら、言ってね。また来年、もらってくるから。