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 葉牡丹を仮植しているカップに、「蒔かないのに、きゅうりが生えた」と思っていた。
 それで、新しいカップに三回目のきゅうりを蒔いてみた。芽が出ると、どこか違う。
 きゅうりじゃない。葉の形が違う。
 冬瓜だ。「食べたあとのかぼちゃ」の種と「食べたあとの冬瓜」の種を蒔いたのだ。かぼちゃは生えたが、冬瓜は芽が出ないので、あきらめてほったらかしていた。その土を葉牡丹の仮植に使ったのだ。
 食べる冬瓜も種は熟していたのだなぁ。「出ない!」と短気を起こさずに、もっと水をやっていたら、ちゃんと生えて、実がなるまでに成長したかも知れない。来年は冬瓜の苗を買って植えよう。
 ほんとは、冬瓜じゃなく、かんぴょうの実の中の「ず」が好きだった。家でかんぴょうを育てて、大きな実になると、大きな鎌でうすく切って、父親手作りの小さなかんなで皮をむいて干す。それがかんぴょうなのだけれど、皮の部分が終わると、中央に「ず」が残る。種を取って、飛ばして遊んだり、ふわふわの「ず」の部分は、薄く切って、煮つけにする。とろんとなって、食べたら、つるっと入る。それがすきだけれど、そのためだけにかんぴょうを植えるわけにはいかない。ほすのが大変だ。竿にわらを巻いて、乾きかけのかんぴょうが竹にくっつかないようにしていた。外に干して、夕方や、夕立の前には軒下に入れるのが大変だった。ある程度乾いたら、わらからはずして、腕の長さの輪にして巻き取って、その輪っかを竿に通してまた干した。