「認知症予防」

 介護者の会の先輩からファックスがきた。ついで電話がかかってきた。
 「認知症が予防できるという講座に行ったの。『老化廃用型認知症』というのだって。私、そんな言葉、初めて聞いた。それが、認知症全体の90%を占めるというの。今まで聞いたのは『認知症は脳血管性とアルツハイマー病がほとんどだ。予防できない』というのではなかったかしら?なのに『認知症は治る』と言われたの。」と言われる。
 なるほど、ファックスで送られてきた文書を見ると、「早期認知症学会」とか「浜松2段階方式は生活習慣による老化廃用型認知症の発見に威力を発揮」とか書いてある。
 「先輩、それは浜松の金子先生です。私も昔、文庫本のシリーズで『親がぼければ子もぼける』のようなタイトルのを読みました。当時でも、金子先生は医学界の主流ではなかったと思うし、今も主流ではないと思います。調べてみます。」と返事をした。
 さっそく、ネットで調べてみた。
 「早期認知症学会」で簡単に出てくる。
 金子満雄先生は、私が読んだ文庫本出版の当時は「浜松医療センター」で「早期痴呆外来」というのをしておられた。平成16年3月にそこを辞職して、4月から念願の「浜松早期認知症対策ネットワーク」を始めたそうだ。現在は「金子クリニック院長・浜松早期認知症研究所」と書いてある。
 「認知症と診断される以前に、2〜3年間、『ちょっとおかしい』と思われる時期があるはず。家族なら気づくだろう。その時期に適切な生活指導と訓練を受ければ、認知症にならない」というものだ。
 先輩には、そのページをプリントしてファックスしてあげた。
 同時に、思いつく限りの友人・知人、私の「知恵袋」ともいうべき、助言者たちにメールを送った。