「手をつなぐ子らの集い」

 これは特別支援学校と学級の連合運動会だ。引率についてきて、もう7年目になる。「つどい」は、私が教師になった年から続いている。40年を超えた。
 中学校に着くと、タクシーが迎えに来た。山を越えて、西宮中央体育館に行く。
 着いてから開会式までに1時間近くある。この時間が楽しい。体育館のフロアの自分たちの学校の場所にシートを敷く。
 隣は出身小学校だ。先生に再会、後輩に再会。すぐに遊び始める。中学生におんぶしてもらって嬉しそうだ。
 私も先生を探しに行く。転勤された先生に会える。自分の子供の担任だった先生に会える。はては教え子も先生になっている。同僚だった先生は校長先生になっておられたが、もう退職されたようだ。
 競技は、体操やダンス、競争などだ。
 小学生の「野を越え、山越え」では、懸命に走ってくる子供たちのゴール前が私たちの席だった。「がんばれ!」と声援を送ると、元気よくテープを切る。中には、テープが嫌いな子もいて、止まったりする。
 体育館に近い学校の児童が、先生に引率されて応援に来る。2階席に陣取って、走る同級生に大声援を送る。「ウォー!!」とこだまして、うらやましい。私たちのように山を越えて来る学校は、同級生は無理だ。PTA役員さんが来てくださっているところもあって、ありがたいなと思う。