「るそんの壺」NHK

 今日は京都の「つえ屋」社長の坂野寛さん。
 「つえ」は支え、心を支えるものだ、と言われる。転ばぬ先のつえ。
お客さんと話しあい、何に困っているのかを聞き、お店にある二万本の中から探す。
ぴったり握れるグリップ。出かける時の洋服に合わせた色と柄。
両手がふさがった時の明かりが欲しいと言われたらメーカーに発注して、試作を重ね、商品化する。
高齢になっても、体が不自由になっても、支える道具があれば、便利に暮らせる。
そういうことも普段から知っておきたい。
 坂野さんも「つえ屋」を始めた時は、つえはファッション雑貨だと思っていたと言う。売れればいいと。
ご自分が病気で視力が落ちてきて、不安になって、視覚障害者支援センターで、話を聞いてもらい、拡大読書器を教えてもらって、世界が開けた。
 そして、「つえ屋」の商売の姿勢を見直し、お客さん目線に立てるようになったそうだ。
 私たちも必要なお店を探そう。