増田さんの講演会、良かった!

 今日の講演会は、川西アステホール。
 朝日新聞の案内を見て、問い合わせ先に電話すると「当日受付です。映像があるので、前の席にどうぞ」と言われた。
「紫陽花の会」の会員と二人で行った。
 前から三番目に席を取り、ロビーに出た。6階の展望は素晴らしい。阪急電車が走り、北は山々の上の方まで、住宅地が広がる。良いお天気。
 人は続々と来て、400人のホールが満員だ。
 今までに参加した講演会とは違う雰囲気だった。私より年長者に見える。
「あかるく、頭を使って、あきらめない」の「スリーA」を実践する人の集まりなのね。おしゃれで、洋服の色の多さに、ふむふむ。
 おじさまもあちこち。
 前から三番目の席に戻る。となりの人に挨拶されたので、きくと、熊本県から来た施設長さんだった。朝早く飛行機で来られ、最終便で帰ると言われた。
 高林みゆき先生を講師に呼んだ縁だそうで、その方のとなりに来られた方が高林先生だった。紹介してもらうより厚かましく、自分で名刺を出して、「介護日記を出版しました!」と挨拶した。コピーも渡した。残念ながら最前列の来賓席に移動された。
 今日は川西市のグループ「きらら」の創立5周年記念講演会で、来賓に市の偉いさんが来ておられた。
「きらら」の会長向井陽子さんの挨拶があった。
 講師は、静岡の増田末知子さん、まちこさん。
 話は最高!
 壇上ではなく、会場の左の前の演台で話して、時々、映像がある。
「皆さんは、頭すっきりで寝たきりと、元気でご飯食べて、口は達者、頭は軽くなって忘れる、のとどちらがいいですか」と、いきなり、究極の選択。
「寝たきり」はわずか、で「98パーセントが忘れる方がいいんですね」と言われた。「せっかくなるなら、良い認知症、かわいらしい認知症になってくださいね」。

 ふむふむ。会場の年長者は「かわいらしいぼけばあちゃん」をご存じなのね。あとで、ある女性が若くして認知症になった頃の映像と、寝たきりの末期の映像を見せられる。私もお見舞いに行った人がそうだった。他にも見て知っている。 ばあちゃんのように、突然の死は、幸せかも知れないし、ねえ。

 増田さんはいつもニコニコと、楽しいお話。休憩時間の終わりに先生に挨拶に行った。名刺を差し上げ、ベターケアの掲載「たたかうおばあちゃん」コピーを見せると「あら、おばあちゃん、いいお顔!戦っていたのね」と言われたので「草とたたかうのです」と説明。
「ベターケア、知ってますよ。芳林社から本、出したの?買えるの?」とおっしゃって、休憩時間終わり。残念!「送りましょうか?」と尋ねる間がなかった。

 高林さんの著書「認知症予防ゲーム」は前にベターケアのプレゼントに当たって、いただいた。
 読んでも「ゲーム、苦手」だったが、今日は増田さんのお話を聞いて納得した。
 講師のひとがらだ!
 著書を買った。「ボケからのカムバック」という。平成6年出版なので、認知症という言葉がなかった。

認知症寂しい病気です。人は寂しい時にこの病気が忍び寄ってくる。
 初めは、本人が、「自分はどうなってしまったんだろう?」と寂しいし、進んでくると家族が大変です。
 だから、寂しくさせないこと、優しさのシャワーで包んであげる」

 ほんとに、ゲームが増田さんの指導でやると楽しいので、びっくりです。高林さんの本ではわからない「優しさのシャワー」が、増田さんのお話で納得できるから不思議。こういう人を「カリスマ」と言うのだなぁ〜。
 そして、介護保険の試算では、何も刺激しないで、認知症が進んで施設入所になるよりも、生涯に使った介護保険利用料金が、半分以下に節約できる。
 これは私も言う。ばあちゃんはさいごまで在宅でショートステイとデイの利用だったので、節約だった。動いてくれたから介護できた。これは、初期から介護保険利用でデイのおかげだ。早く手を打つ!が絶対良い!
「これは、いいなあ。良かったなあ〜」と言いながら、また二人で帰った。
 増田さんは映画「折り梅」の施設長さんのモデルだそうです。