にっぽんの里山

 朝のBSNHKで「知覧のお茶」をしていた。一面の茶畑にはテントウ虫や、かまきりがいて、お茶にとっては害虫になる虫を取ってくれる。
 お茶摘みの前に手甲姿のお茶摘みさんが並んで、手で葉を払って行く。汚れも落ちていくが、テントウ虫やかまきりは近づいてくる人が起こす葉の振動を感じとり、下へ逃げる。そのあとを摘み取り機械がやって来る。
 益虫をむやみに殺さない、優しい仕事ぶりだ。
 コンバインの前には、イナゴもその年生まれた小さな雨蛙もいるが、横へ逃げれば助かるものを、機械が来る前へ前へ逃げるものだから、乾燥機にかけた籾からは、イナゴの足やペタンコ雨蛙が出てくるのだ。あいつら、脳みそ、無いんとちゃう?
 脳みその無いかまきりやテントウ虫の「下へ逃げる」本能を利用して、広い茶畑を歩いて保護して益虫と共存するのが偉いよねえ。
 雨蛙は知らず、イナゴは害虫である。イナゴの大群を映画で見たでしょう。