「『がん』と告知されて よりよき生を支えるために」井上米子著 福音社  2012年

1.がんを病んで
2.ホスピスで出会った最期の勝利者たち
終章 母を看取って・・・たった一つの悔い
 
 神戸アドベンチスト病院の院長山形謙二先生が「推薦の言葉」を書いておられる。
 山形先生は、当時看護部長であった井上米子さんと共に、神戸アドベンチスト病院にホスピスを開設された。1992年6月、兵庫県下で初、関西では淀川キリスト教病院に次いで2番目のホスピスであった。
 その井上さんが、引退後、がんになった。その貴重な体験をもとに「がん患者ケア」に「がんを病んで」を連載され、この
 本ができた。
 体験記を読むと「看護師として患者のケアをしていた時にはわからなかった患者の気持ち」というのが、ところどころに書かれていて、人間ってそんなものかなぁ、自分がなってみないとわからないのかなぁと思う。想像力では足りないのかなぁ。
 本の最後の著者紹介には「現在、メンタルケア協会の精神対話士スペシャリスト養成講座講師、看護大学、病院、施設、市民講座など講演活動に従事」とある。お元気で頑張ってください。