「湯もみショー」

 「草津よいとこ 一度はおいで〜 ドッコイショ」
 中学校で特別支援学級の協力員をしていると、いろいろな授業をやれる。社会科の先生が「日本の地理」で「草津温泉」を取りあげておられた。地図帳で「草津」を探す。ネットで「草津」をみつけると「湯もみ」の歌が流れる。それを聞きながら、たらいに熱湯を入れ、温泉の素を入れて、板でかきまわす。徐々にさめたら、足湯をするのだ。
 宿は「ホテル一井」という。草津でも古い歴史があり、「一番にみつけた井戸」という意味らしい。着いたらもう4時前だった。部屋は7階で、ベランダから湯畑を見下ろすと、硫黄のにおいがする。早くに予約で満員になるのもうなづける。
 湯もみショーは、4時と4時30分だという。遅い方にしようと下におりると雨だった。傘をさして列に並ぶ。入口では「4時半のショーは特別版です」と言っている。1階の席はもうふさがっていて、階段を上がって2階の中央の最前列に座った。
 アナウンスがあって出てきたのは、お揃いの黄色のはっぴを着たお兄さん達だった。歌っているのはきもののお姉さんだけれど・・・。