湯畑

 草津温泉!「ホテル一井」に泊まる。ホテルの部屋から見下ろすとこの光景だ。このホテルが予約ですぐにいっぱいになるはずだ。
 「くさつ、良いとこ〜、一度はおいで〜」って、このことだったのね。これは有馬にはないわ、この大きさは。
 お父さん(後述)が「湯畑のお湯が減ってるの?」と仲居さんに聞く。「上の方に立ち寄り湯ができたので、そちらに引っ張られていると思います。減ったとは聞いていません」と答える。昔はもっと、もっとこんこんと湧いて、あふれていたそうだ。
 それにしても、遠かった。
 朝、迎えに来てくれた息子たちと、東京駅から山手線で上野に行き、高崎線に乗り、快速で1時間。おりると、迎えに来てくださったのは、奥さんの両親。2台の車に乗り、走ると家に着いた。広々とした土地で、田植え後すぐの田んぼも、もう成長した田んぼもある。畑も広々、道路もまっすぐに伸びる。「ひろいなぁ?」と言うと「群馬県は災害も少なく、住みやすいですよ」と言われた。家について、綺麗に整えられた庭を見て、愛犬に挨拶して、おばあちゃんの家に行く。とてもお元気で、歓待された。
 さて、出発で、あとは走ってばかり・・・。平野、平野。
 山、山、谷、谷、隣を走る線路。ときたま現れる巨大な送電線、地元には何の関係もなく、ひたすら都会に電気を送る。
 建設中の巨大な道路と橋とアーチ。ひろい〜!
 着いたら、もう、4時前だったのだ。
 私たちを乗せて、ひたすら大きな車を走らせるお父さん(私の次男の奥さんのお父さん。私よりもずっと若い)。それを軽自動車で追っかけてくるお母さんと娘(次男の奥さん)。「すごいですね!」と言うと「ふつうです」。「群馬県は広いですね」と言うと「車がないと話になりません」だそうだ。兵庫県の我が家なら「有馬温泉」が15分、3時間も走ると、城崎温泉を通り越し、日本海に出てしまう。来てみないとわからない。