お通夜

 連絡が届いて、13人も参列した。中には自治会でのお手伝いで、寺務所に座っている者と受付で案内をしている同級生もいる。
 立派なお寺だ。ご本尊がおなかしか見えない。「大仏様か?」と思うぐらいの大きさ?のはずはないか?それでも大きいようだ。今度、改めて拝観に来よう。
 遺影はお祭りのはっぴ姿だ。大柄で頼もしい。初めての同窓会の時に、派手なシャツの二人組の一人だった。「たっちゃんやろ?」と言うと「ちゃうで!」と言う。照れ屋の彼だった。
 その後のミニ同窓会に呼び出したら「風呂もご飯もすんだ」と言いながらやってきた。「同窓会通信、読んでる?」ときくと「読んだ。そのあと、孫がシュレッダーにかけてもぅた」と言う。孫には甘いんや。
 そんな彼だから、と思いきや、お坊さんのお話では「自治会、お寺の役、お祭り、消防団で活躍中」つまり、現役ばりばりなのだそうだ。大勢の参列者のわけがわかった。