「介護家族を支える電話相談ハンドブック」角田とよ子著中央法規 2013年

 ひとえに私の周りに相談できる人がちゃんといたから、電話相談の必要がなかった。
 私は介護技術を知らなかったから、いろんな人に聞いた。まるちゃんと知り合ったから三好春樹さんはじめ、講演会に行って勉強した。腹がたつことは、いろんな人に聞いてもらった。
 私はちょっと変わっていたから、介護で悩んでいる人を見ると「こんな見方もできるよ」と思う。何より、介護以外にやることが山ほどあった。忙しい家業と好きなことがあれば、介護はプロに任せて自分に没頭できる。恵まれていたのだ。
 この本を読むと、電話相談の必要な人はいつもいる。誰にも言えない悩みはある。私なら墓場まで持って行くが、聞いてもらって肩の荷がおりるならそれも良いだろう。
 そんな時は相談者も相談員も匿名性が良いのだそうだ。誰が受けても同じように対応され、同じ結果が出るのが望ましい。ならば、このハンドブックは強力な助っ人になるだろうと思う。
 是非、お読み下さい。