穂が出た。
 国道に近い田んぼに行くと、船坂川の対岸に地すべりのあとがあった。
 その上の方には阪神高速神戸線が走っているが、大丈夫そうだ。工事の時には、山が崩れそうな場所は、予め木を切って、山肌にはコンクリートを格子状に貼って、間には成長の速い種を蒔いていた。高い斜面で命綱を巻いて山肌にとりついて木を切る人が、お猿のようだと思いながら、工事の様子を眺めていたものだ。そういう所は崩れていない。