中学校

 クリスマス会をした。
 教室の机と椅子を別室に片付けて、部屋いっぱいが会場になった。真ん中のカーテンの向こうが舞台で、こちらが客席だが、劇の都合で客席にも演者がやってくる。
 保護者の方々と先生方がみえて、プログラムが始まった。
 クリスマスの歌にハンドベルがはいる。
 そのあと、三年生の生徒の交流クラスの先生と生徒さんがみんなで見にきてくれた。
アナと雪の女王」を演じた。ナレーションがうまくできた。
 エルザが登場すると、みんな息をつめ、歌に合わせて動くたびに、ワーとどよめく。教室のあっちからこっちへ、マントをぬぎ、床をふみならし、熱演!本番には強いので、みごと!
 2頭のとなかいの歌はくりかえし練習したので、うまい。白衣のゆきだるまも歌う。
 女装のアナとハンスは、なんともいえない味があって・・・。見ている方も力が入った。
 劇のあとは、ジェスチャーゲームだった。3年間、毎日、朝学活と給食と終学活と交流学習(保健体育・音楽・美術・技術家庭科・学活・道徳・行事)を共にしている生徒たちの底力を見た。私など「なに?」と思ってもまるでわからないのに、生徒は次々にあてていく。「犬!」と言う。「正解!」「ねこ!」「正解」なんで?動作はあまり変わらないのに・・・。生徒が「『ニャン』と言ったよ」と言う。声つきだったのか。すごいね。題が先生や生徒のときなど、よく観察していて、特徴がでているのだそうだ。すごいクラスだ。メンバーは代わっても、何人かはずっとこの生徒につきあってくれていたのだ。
 「地域でともに生きていく」という、今の特別支援教育のねらいだろうと思う。
 記念撮影をした。
 生徒たちが帰り、先生方も授業のあいた先生と入れ替わった。
 あんまり熱が入ったので、ぼうぜん。
 今のビデオを見ることにした。せりふもよく聞こえる。感想を言い合った。「うまくできた」と満足した。
 「成功は、キャスト、脚本、監督で決まるのです。すべてがうまくいった!」と先生がほめた。他の先生が「その上に観客!それが揃ってこその成功だった」と言われた。
 クラス全員で見に来るなんて今までになかった。ほんとに良い雰囲気だった。