「手をつなぐ子らの作品展」

 中学校の特別支援学級の社会見学の付き添いに行った。
 バスと電車を乗り継いで市民ギャラリーに行く。
 3年生が「乗り換え案内」をプリントしてきていて、見ながら順に誘導する。
 先生が「後ろも見て」と言うと、もう一人の3年生が後ろを振り返りながら「速く来て下さい」と声をかける。
 目的地の中央図書館は、外装工事中で休館中だった。
 市民ギャラリーの2階は、書写展で、冬休み中の書初めの優秀な作品を展示してある。
 私の知っている生徒を探すと、2校に2人いたので、お母さんに写メールしてあげた。「見に来るときは3階の作品展も合わせてご覧ください」と書いた。
 3階は市内の特別支援学校と学級の合同作品展である。
 まず、自分の学校の前に行って、記念撮影をする。次に作品を見る。
 今日が初日だが、今年は見学者が多かった。たくさんの小・中学校・養護学校が来ていた。顔見知りの先生や生徒と話す。
 知らない生徒に「この校章は○○中学校やね}と声をかけると、とってもひとなつっこい生徒で、仲間を呼んで「どこの学校?」ときいてくる。作品の前に案内して作者の生徒を紹介すると、何人もが取り囲んでいろいろ聞いてくる。私は最初の生徒の案内で、その学校を見に行くと、家庭科の織物(マフラー)、縫い物(トートバッグ)、美術の額とお面、作文と新聞、それはそれは壁一面に重なり合うように並べてあった。パワーに圧倒される。今日のために作った物ではなく、普段の授業の成果なのだから、よく頑張った。「綺麗ね、上手ね」と褒めてあげた。
 見学のあとはお楽しみのおひるごはん。「焼肉」だと言って、さっさと歩く。
 あとは西宮えびす神社に行き、合格祈願のお詣りをする。広い境内で走り回って遊んだ。
 今日は、例年と違って、生徒のまだ知らなかった面が見えてよかった。学校の外の解放感でいっぱいしゃべってくれた。