NHK昨夜8時「えぇトコ有馬温泉たび・心温める名湯と職人魂」

 1400年の歴史を持ち、年間150万人が訪れる有馬温泉
 旅人は苅谷俊介さんと松本明子さん。音楽はゴンチチさん。
 苅谷さんは30年ぶり、松本さんは初めて。
 早速、二人づれに会う。「さいこう!いいお湯!」と言うから関西のおばちゃんかな?
「技」と「真心」を探しに行こう!と、坂道を上がる二人。
「ありがとう!」という声が聞こえる。まずは、名物おかんのコロッケ。竹中肉店の竹中三津代さんとお子さんや孫たち。1日2000個を売る。美味しさの秘密は神戸ビーフにラード。おかんは「お客さんあってこその商売」と言う。大きな声で「ありがとう!お幸せに」と言う。子供たちや孫たちにいつも教えている。


 次は「ご飯がすすむピリ辛美味、450年続く老舗の味」
 佃煮やさん川上商店の店主と奥さんともう一人は娘さんかな?
 店主川上さんが山椒の木を持ってくる。枝を短く切ったようだ。「有馬土産。山椒の木の皮を佃煮にするのです。」
 苅谷さん「初めて見る!」川上さん「珍しいんです。ちょっとだけにして下さい。しびれます」苅谷さんと松本さんが食べる。2分たつと、きた!苅谷さん「すごいわ、これ」松本さん「きた!きた!きた!」
 川上さんが「次は山椒の花の佃煮です」松本さん「うん、いい香り」苅谷さん「飲み込んだあと、いい気持ちですね」
 川上さん「有馬山椒はもともと、有馬の山に自生していました」と駐車場の山椒の木に案内する。春に写したのか、山椒の実がついた枝が写る。「有馬山椒を町中に植える活動を始めたのです」と言う。カップに植えた山椒の若い木が何本もある。
 佃煮工場が写る。かまどで薪で炊く。かまどで炊くと、まわりからじんわり熱がまわり、柔らかくなっていく。
 山椒昆布を炊いて30年の佐藤博美さん。
 まず、昆布を強火で炊く。早くしみこむ。中火におとしながら、火加減をみる。朝10時から、火から目をはなさず、6〜7時間。昆布に火が通ったら、山椒を入れて30分、砂糖を入れるタイミングは、昆布が茶色から黒になる時。砂糖をどばっと入れて、大きなしゃもじでまぜる。50キロをまぜる。松本さんがやってみるが、重くて、そもそも、しゃもじが動かない。
 これで一晩寝かせる。
 山椒昆布でご飯を食べる旅人二人。昔の味もお客さんの要望で新しい味に進化する。苅谷さん「あったかい心が有馬温泉にあるんですねえ」

 さて、次は湯!
 温泉には保温、保湿、病気の治癒効果がある。
 坂道を上がると、湯の出るパイプが通っている。
 天神泉源に着く。西畑伸男さんが説明する。「温泉はほっといても出ません」と地下のパイプを見せる。パイプの真ん中が白く詰まって、狭くなっている。このパイプを交換するのだ。6カ所の泉源を順に回ると一週間だ。
 苅谷さん「縁の下の力持ちですねえ。」あついお湯が吹き出る。温泉が町中にゆきわたるのは、たゆまぬ作業のおかげだ。
 松本さん「入りたくなっちゃった」
 一番古い鎌倉時代からのお湯。金井啓修さんが待っている。ここは御所坊だ。苅谷さんが狭い通路を行く。通路の先は露天風呂。金泉だ。苅谷さんがなめてみる。「味はしょっぱい。あったまりそう。」
 疲労回復、健康増進。
 金泉の名は、鉄分を含むお湯。湧き出た時は無色透明だが、鉄が酸化して赤くなる。
松本さんの声がする。「苅谷さん、どこ?」苅谷さんのいる所と松本さんのいる所が、間の仕切りを隔てて、つながっている。混浴?てれる苅谷さん、しばし談笑。