カスミサンショウウオ
神戸新聞3月2日の一面。
「水辺に春 命すくすく カスミサンショウウオ 姫路で産卵」
絶滅危惧種だそうで、兵庫県レッドデータブックはBランクにしていると記事にある。
日本固有種で成体は9〜13センチ。山林にすんで虫などを食べている。
私たちの近所では、3月に水たまりに産卵にくる。寒天状の袋に150個ぐらいの卵が入っている。
家に持ち帰って幼生を育てたことがある。もう19年も前になるかな?
両生類なので、オタマジャクシに似ている。頭以外は細い。外エラがあり、「ウーパールーパーだ!」と思って笑えたし、かわいい。が、エサに困っているうち、でかい口を開けて、友達を頭から飲み込むのを目撃!肉食獣だった!共食いだ。
たくさん生まれたのに、最後は足が生えて、外エラが吸収されて消えて、おとなの形になった。
イモリなんかとは違う、つるんとした姿が、気品があったなあ。
いつか気がつくといなくなっていた。山に帰ったのだろう。
観察日記を子供会会報「山の子動物物語」に書いて配った。
息子に「母ちゃん、カスミサンショウウオは生まれた池に帰って産卵するんやで。こいつら、このたらいに帰って来んならんやろ?」と言われ、それはいかん、きっぱりと飼育はやめた。
しかし、春になると、卵塊を探したくなるし、小さなうちならいいだろう、と持って帰りたくなるんだよ。
ちなみに、四国の中学校で飼育観察日記を書いて出版した本を読んで参考にした。シコクサンショウウオというらしい。その土地ごとに少しずつ違っているのかも知れない。