ヘルパーさんに聞く

 「紫陽花の会」会員のヘルパーさんが「今年度の会費」を持って来てくれた。
 「介護保険が変わって、介護度の低い人は介護保険を使わさないようになってきたけど、誰がその部分を担うの?」と聞いてみた。
「ボランティアで支える。たとえば、ごみを一人で出しに行けない人なら、ご近所が何人かで交代で出しに行ってあげる」
「誰が頼むの?」と聞くと「遠くに住む家族が、ご近所に頼みに行く。民生委員の人が気を配って、代わりにたのんであげたりする」
「それは大変ねえ」と私が言うと「介護度が軽い人から、ヘルパーさんを取り上げたりすると、不安になって、それだけでショックが大きいのよ。ヘルパーが来てくれると言うだけで、安心するのよ。待ち構えていて、いろいろ話を聞いてもらいたいものなの。言いたいことを聞いてもらうだけで安心する。ヘルパーの仕事は、精神的な支えも大きいのだけれど、それを政府がわかっていない!」と言う。
 なるほど、そういうものなんだ。
 ばあちゃんのような認知症の人も、まだ初期のときが肝心。初期に適切なサービスを利用できたら、あとの進み方がなだらかに元気に行けるのだ。認知症でない人も同じなんだ。