「自然」を消費する

 「忙しい!」と言うと「手伝いに行くわ」と知人が言う。
 近所の人と話すと「そうやねん。『田植えで忙しい』と言うと『手伝いに行く』言うねん。けど、素人が来ても、なんにもできひんよ』」と言う。
 それなら「百姓ってそんな甘いもんやない。見よう見まねで百姓はできひん。勉強も必要や。何より『生き物を扱ってるんや。ちゃんと扱わんとかわいそうや』という想像力が必要や」って言ってあげればいいと思う。
 農道を散歩する人がいる。田んぼで働いている人に声もかけない。イヤホンをしていて、後ろから来る軽トラックに気づかない。「景色の一部」と思っているのかな?「人が働いている場所だ。食べ物を作っているのだ」なんて考えてないのかも?
 それは「自然を消費している」ということかな?「生産の場」なんだけど、な。