つどい場「甲子園二番町ハウス」

 「セルフヘルプグループ」というお話を聞きに行った。
 講師は中田智恵海さん。
 仏教大学の先生になり、今は「兵庫セルフヘルプ支援センター」をしておられます。
 「自助でしょう?」と聞くと「自助は自分で解決する響きがあるが、セルフヘルプグループの活動は同じ困難を抱えた人たちが集まり、社会に訴え、社会を変えていく」と言われた。
 それは私が特別支援学級を担任していたから知っている。昔の「親の会」が「手をつなぐ育成会」になっている。
 昔、障害の重い子は学校に行けなかった。障害が軽くても施設に入るときは「就学免除」や「就学猶予」の手続きをしてから入った。福祉の担当になり、教育の場がなくなった。「学校に行きたい」という子供の願いを、親や教育者や福祉労働者らの運動によって勝ち取ってきたものだ。
 こんにちの権利は与えられたものではなく、戦いとってきたものだ。それを現在の親たちも学び、あとからくる人たちに伝えていかなくてはならないと思う。