定期通院日

 今日は血液検査のみ。特に異常はなかった。膵臓はがんばって働いていた。
 先月の診察の時に「歩くと息切れがする。だんだんひどくなってきた」と言うと、「パルスオキシメーター」をつけて一日中の血中酸素濃度を量ることになった。
 これは指先につけるクリップに小さな機械がついている。「パルス」は「脈」、「オキシ」は「酸素」ね。病院でつけて量るし、廊下などを少し歩いてからまた量り、どれだけ下がったかを見る。
 病名は慢性閉塞性肺疾患と言う。
 私の父も弟も同じ病気だった。当時は肺気腫と言っていた。たばこの吸い過ぎで肺胞が壊れ、息を吐く時が苦しい。「苦しい病気だ」とみているのに、自分は禁煙できないのが、「ニコチン依存症」という病気だったのだ。
 肺の働きを酸素濃度で見る。
 先月の診察の時にメーカーに申し込んだら、すぐに機械を持って来て下さった。指先につけるメーターとポケットに入れる計測記録器だ。「今から1日つけて量ります。じっとしていないで、歩いたり動いて下さい」と言われて、車を運転して買い物にでかけた。
 今日はその結果を先生から聞いた。じっとしているときは90何%あるが、車を運転して買い物に行くと、歩いているときなど、80%台に下がっているらしい。
 もっと進むと在宅酸素療法になる。昔は酸素ボンベを部屋に備え付けていたが、今は小さくて軽いボンベに代わっているらしい。
 ついでに「呼吸器専門のお医者さんは?」ときくと「それは少ない。今は内科医はたいていこの病気を診られる」と言われた。高齢者が増えて、ごくありふれた病気になってきたのだろうか。