特定健診

 先週、蜂に刺されてお医者さんに行った時、「特定健診もしてもらえますか?」と尋ねたら「月曜か金曜においで」と言われた。今日、行ってみると、月曜日は患者さんでいっぱいだった。去年も先週も患者さんが少なかったので、油断していた。偶然少ない日だったらしい。高齢者が多いが、私も67歳になろうかというのだから、ひとのことは言えない。
 夫が「足がしびれる」と言うので、一緒に行った。先生が開業された初めのころの患者であるので、体調はよくわかっている。「しびれは内臓の問題じゃない。腰だ。骨のレントゲンだ。」と言われてレントゲン室に行った。
 3枚撮ると「骨が変形している」と言われた。「老化現象やね」。それが決まり文句なら手の打ちようがない。「若いときからの力仕事が無理がたたっている。お百姓さんの職業病や」
 なるほど、子供のころから農業を手伝い、大人になっては、農繁期に根を詰めて百姓をしてきた。
 「農繁期は腰が痛かった。中腰の仕事がつらかった」と夫が言う。育苗箱に土を入れ、種を蒔くのが大変だった。もっと早くから成長した苗を買えばよかったかな?農業所得が少ないので、何でもかんでも買えないのだった。
 「牽引しよう」と言われて、体重の半分の重さの重りで15分の牽引をした。初めての牽引は「痛かった」そうだ。しばらくは通うらしい。しびれの原因がわかってよかった。内科の先生ではわからなかった。「胃腸科の外科」だが、開業医で入院も手術もなさっていたので、こういう診断は強い。意外と身近なところに解決策があったのに、気づかなかった。
 「重い物を持つ」仕事は、農業だけではないので、運送屋さんや、介護職も同じだ。私が最初に勤めた障害児施設の保母さんたちは「腰痛で布団に寝られない。板の上に寝る」と言っていたが、みんな、今頃、どうしているのかな?元気にしてるかな?