また「返信」

 ご主人様のスピーチ原稿代筆の話はクスッと笑いながら読みました。
 最後の落ちもすでにすももさんが書いたのを知って読むので、ご主人へのメッセージが含まれているんだろうなと思っていました。やはりでした。
 書くのも講演も訓練と経験で何事も精進だとわかりますが、ユーモアを入れて飽きさせず、皆を引き込むのはやっぱり持って生まれたセンスもあるのかなと思ってしまいます。
 個人差はありますが、やっぱり関西人に関東人はこのあたり負けてます。

 東田君の本は読みました。
 この本を英語に翻訳した同じく自閉症の息子を持つイギリス人の「君が僕の息子について教えてくれたこと」という話もNHK特集で見ました。
 感動しました。
 話す力が弱いので誰もが自閉の重い子どもたちがどのように感じているかを知らずにきましたが、彼の本で世界中の同じ障害を持つ子どもの親が涙を流していました。

 最近私が働いている「市の子育て支援」の場や、スクールカウンセラーをしている市の中学校で、様々な発達凸凹の子どもたちに会います。
 未就学児の間に、傷害の重い子どもは専門のセンターで、理学療法士作業療法士言語聴覚士、心理士などの支援が受けられます。
 でも発達凸凹は見た目はわかりにくいので、グレーゾーンのまま、ただの育てにくい子ども、こだわりの強い子ども、落ち着きのない子ども、偏食のひどい子ども、不器用な子ども、言葉の遅い子どもetc.として小学校に上がります。
 中にはそれらの特徴がマイルドになって社会に溶け込んでいく子どももいますが、育てにくい、勉強をなまけているとか、失敗が多いとか、わがままだとか、他者の気持ちの理解ができない、コミュニケーションが下手とか親にも怒られ、学校でも怒られ、友達関係もうまくいかないと、不登校につながります。
 私のいる中学校はその典型です。

 この子達は脳の情報処理の仕方が違うのです。
 病気みたいに直るものではありません。
 でも特殊な才能を持っていて、興味のあるものには優れた力を発揮します。
 でも怒られ続けてきた子達は自己肯定感が低くひきこもってしまいます。
 出来ないことを取り上げるより、出来ることをいっぱい褒めて生きる力を伸ばしてあげることが大事だと痛感しています。
 中学生で不登校になると、成人になってもひきこもる確率は上がります。
 国の将来にとってよいことはありません。
 スクールカウンセラーをやって、中学生になってでは遅い、未就学児の間に微妙な凸凹ちゃんたちの親への支援も大事だと思いました。
 今関わっている親の中には無理解から子どもに手や足をあげる人も少なくありません。
 最近どっぷり子育て支援不登校支援の中にいます。