高齢者虐待防止法違反で逮捕=43歳娘が立ち入り拒否−85歳父を保護・警視庁

         1月21日12時1分配信 時事通信
 父親(85)への虐待の恐れがあるとして、東京都西東京市が立ち入り調査をしようとした際、拒否したとして、警視庁田無署は21日までに、高齢者虐待防止法違反の現行犯で、西東京市柳沢、無職岸田澄江容疑者(43)を逮捕した。警察庁によると、2006年4月の同法施行後、同法違反容疑での逮捕は全国初とみられる。
 岸田容疑者は「プライバシーの侵害だ」と主張。父親は保護されたが、衰弱しているため、病院で検査を受けている。
 市によると、岸田容疑者は父親と二人暮らし。長年、病院に連れて行かないなどの介護を放棄した疑いがあり、自宅はごみが散乱している。 

06年度の高齢者虐待の死者32人=介護疲れなど原因−厚労省調査

 2007/12/19-18:03
 介護疲れなど介護をめぐる問題で、65歳以上の高齢者が家族や親族からの虐待や、心中で死亡したとして市区町村が把握している事例が2006年度に31件あり、32人が死亡していたことが厚生労働省の調査で分かった。加害者は「息子」が最も多く、被害者は「母」や「妻」ら女性が半数以上を占めた。