春一番が吹いたらしい

 午後、ラジオを聞きながら宛名書きをしていると「関東地方で春一番が吹いた」と言っていた。
 昨日は、朝は冷え込んだが、昼は良い天気で、ソーラーのお湯が49度に沸いた。
 今朝のばあちゃんは、目がはれていた。目薬をさして、ご飯のあと、少し休んで、出て行こうとする。止めたが、二度目はほっておいたら、出て行った。しばらくして、洗濯物を干すときに見たら、ばあちゃんは裏の田んぼ道を歩いている。腰を曲げて、よその田んぼの畦の草をむしっている。畦の草なんか、引かなくていいよ。そこらへんは、よその犬がおしっこをかけているよ。そんな所を素手で草をむしって、そのままの手で、目をこすったら、赤くなったり腫れたりするに決まっている。目薬をさすと、一時的になおるのに、こするから、なおるわけがない。
 裏山や田んぼへ行って、迷子になると困るので、迎えに行くと、帰ってくるところだった。
 次は、畑に行ってしまった。12時に迎えに行った。
 午後も、畑に行った。何に「駆り立てられているのだろう?」 それとも、じっと座っていると、むずむずするんだろうか? ばあちゃんの中では「もう春」なんだろうな。
 夕方、5時半に帰ったばあちゃんは、左目が腫れて、赤くなり、涙目だった。それでも、もう「痛いねん。なんでやろ?」とは言わなかった。痛みはなくなったのだろうか?そのほうが怖いではないか。