看護師さんは、冗談が苦手?

 ばあちゃんのデイサービスの連絡帳に「目が痛いと言って、こすります。目薬をさすと、一時的になおりますが、忘れてまたこすりますから、赤くなっています。先日もらった、風邪引きの抗生物質は、目の炎症も抑えてくれるでしょうか?」と書いて持たせた。
 看護師さんから、返事があった。右にたくさん、余白があるのに、小さ〜い字で、欄外にはみ出して書いてある。遠慮なく大きく書けばいいのに。
抗生物質は、全身に効くかも知れませんが、目のような局所の炎症には、やはり、目薬です。最初より悪化しているようです。再度の受診をお勧めします。」
 あのな〜。ばあちゃん、目薬さしても、あとの記憶力で、なおらないのよ。去年は、右目で、半年かかり、やっとなおって、今年は左目。こするときは、痛い方の目をこすってから、反対側もこするから、炎症が伝染するし、ね。すばやいから、止める暇はないし...
「今、目が痛い」は理解するが、「こすったから、悪化した」「こすったら、あかん」は理解も記憶もできない。ステイの日に「目がコロコロすると、言われるので、診療所に行って、目薬をさしてもらいました。眼帯もつけてもらいましたが、あとで、自分で取りました」と言われた。ちゃんと、受診も治療も受けているんだよ。でも、忘れて、眼帯が「何、これ?邪魔」とはずすわけでしょ。ボケてもいいけど、病気の治療ができないから、かわいそうなんだよ。看護師さんなら、痴呆症がどんなものか、わかってよ。認知症なんて、わけのわからん言葉でなしに。
 それで、返事を書いた。「ごめんなさい。いつも、たたかうおばあちゃんに書いている冗談を、連絡帳に書いてしまいました。たたかうおばあちゃんの最新号を入れますので、スタッフの皆さんで回覧してください」
 そうか、冗談は、看護師さんには、あかんのんか?