いっこうに春にならない

　天気予報では「春の暖かさ」と言ったのに、風が冷たい。畑に行ってみると、谷はぐちゃぐちゃ．．．毎日引いたら、草がないのに、ばあちゃんが草を探して、雨あとの柔らかい谷をあちこち歩き回った結果だ。池の水を出して、久しぶりに池が満水になったのに、今朝はまた水が無い。ばあちゃんが水の栓を止めた結果。何もかも、まめにいじってくれること。すべて裏目。
　いちごにパオパオトンネルをかけた。温めて速く収穫しようという魂胆だ。種は「沈丁花が咲いたら蒔く」と袋に書いてあるが、うちは寒いのか、まだ咲かない。それでも、ほうれん草・菊菜・チンゲンサイ・レタスを蒔いて、これもトンネルをかけた。今日はジャガイモを植えた。
　えんどうのつるがほんの少し伸びたので、ひもで支柱にくくっていたら、ばあちゃんが来た。「ほ〜ぅ。ええこと、しとってやな」と言う。これは、私がしていることの意味がまったく理解できていないという意味だ。また、私が誰であるかも、半分わかっていないらしい。