日本熊森協会の総会

 去年「熊森」に入ってから、初めての総会だ。会としては「第8回」総会。
 場所は尼崎市園田学園女子大学阪急電車塚口駅を降りると、熊森の旗を持った青年が立っていてくれた。なのに、曲がる角を間違えて、一つ手前で曲がってしまい、総会の案内チラシに書かれた地図どおりに行けない。適当に歩いていたら、同じチラシを持った人に出会った。初対面のその人と、あっちだ、と言いながら、行くと、また若い人のグループが出迎えてくれて、迷いながらもたどり着いた。方向音痴だなあ。これなら、地番入りの普通の市販の地図を持って来るのだった。
 初対面のその人は、東京から来られて、昨日も下見に来られたと言われる。「大学の先生ですか?」と訊くと「そうです」とおっしゃったが、会場の受付けに行くと、熊森スタッフが丁重にお迎えしている。顧問の偉い先生だった。失礼いたしました。早速「たたかうおばあちゃん」をさし上げた。(よけい失礼だったかな?)
 午前中は「日本の森で何が起こっているのか」という題で、講演とシンポジウムがあった。
 昼食は大学の食堂だ。前に座っておられたご夫妻は奈良から来られたそうだ。また「たたかうおばあちゃん」をさしあげた。最後の1冊は、「くまもりジュニア部」の5年生の少年とお母さんにさしあげた。
 昼食後は、熊森青年部の別所友希(ゆうき)さんのピアノリサイタル。こんな文化行事がさりげなくくみこまれているのが、さすが若い人たちの感性で作られた総会は素敵だなと思う。 
 午後はまた会場にもどり、記念講演と総会。
 総会では1年を振り返り、スライドを見ながら、中心になった人が紹介され、短いスピーチをする。
 じつは私も、昼食のお弁当引換券と一緒に、名札と「総会で一言お願いします。15秒で」と書いたメモをもらった。この短さは何? 「何を言えばいいの?」と訪ねると
 それは、活動報告の最後の方の「1年で会員がどれぐらい増えたか」だった。学校の友達に呼びかけて140人以上増やした高校生がいた。他にも「60人以上達成者」が紹介された。私も70人以上増やした。そこで「一言」になったわけらしい。「一人ではできません。チラシを作って、介護者の会や、ホタル保護運動をしている人、友達に送って入ってもらいました」と報告した。
 去年はおなかをすかせた熊があちこちに出てきた。そして、助けたい人々の思いが輪になって、熊森の支部ができた。滋賀・富山・静岡・石川などの人が団体で来ておられた。支部長は女性が多かった。若い人よりも、多少は時間やお金にゆとりがある年齢の方たちだろうか?
 また、鋭い質問をなさる方々は、各地で長年にわたり自然保護に関心をもち、運動にも関わってきた人らしかった。