保育所ができた

 4月に開園になる保育園のお披露目の案内が来たので、お祝いに行った。
 場所は、ナシオンの斜行エレベーターの駅舎の1階。ここはもともと広大な田んぼとなだらかな裏山だった。そこを開いて大きな公団の宅地ができた。JR大阪から30分以内。西宮名塩駅で降りて、そのナシオンの住宅に行くのには、斜行エレベーターに乗る。夜は、2機のエレベーターが明りをゆらゆらさせながら上り下りするのを見るのは綺麗なものだ。
 保育所を作ってほしいという運動が実って、できたのだ。エレベーターの最上階が3階で、その駅舎も3階建ての高さがある。1階部分を改装したら、立派な保育園になった。小さな椅子、小さなテーブル、小さなトイレ、赤ちゃんを卒業しかけの子用の小さな小さなトイレ、シャワー、ベッド、給食用の調理室、事務室、いろいろ見てまわった。
 お祝いの式典は、市長さんを迎えて行なって、そのあとが一般公開だった。お祝いにかけつけた人、近所の若い夫妻、お子さん連れの親子、中学ぐらいのお兄ちゃんやお姉ちゃんたち、おじいちゃんおばあちゃん年齢の人、皆がもの珍しそうに見たり、触ったりしている。プラレールと電車がある。木のおもちゃがある。皇太子ご一家の愛子様のようだ。台所セットもある。絵本もある。おとぎの国の保育園のようだ。
「ここに入るには、どうしたらいいのですか?」と訊いている若いお母さんがいる。「市に申し込んでください」ということで、早くも定員を超える応募があり、待機している子どもがいるそうだ。入りたいよね、きっと。ここにいれば、ゆったりと子どもらしく育ちそうな気がする。
 私もお祝いを持って行った。アクリル毛糸で編んだたわしだ。バラの花たわしが8輪、亀の子たわしが8匹、そして普通の筒形の七色たわしが4枚。これで水遊びをしてね。それから「じゃがいも掘り招待券 リフレッシュひろばみどりちゃん」これだ! 子どもはどろんこになって、野性的に育てなきゃ。