朝一番に誰もいないと

 ばあちゃんは6時半に起きた。私は雨なのでまだふとんにもぐっていた。ばあちゃんは、どうするだろう? パジャマに靴下のままで、トイレに来て、玄関に行った。外に出た。新聞をとってきた。雨のせいでそのまま家に帰る。・・・えらい、静か。怪しい! やっぱり、台所で冷蔵庫に顔をつっこんでいる。「ばあちゃん!」とどなると「何もしてへんで。開けただけや」と言い訳をする。昨日の、起きるなり「畑、行く」は、何だったの?
 ばあちゃんをもう一度、部屋に戻らせた。そっと覗くと、眠っていた。
 次に起きてきたのは、8時10分だった。ずいぶんよく寝るようになって、助かること。でも、まだ、ねまきのままで「どないするのん?今日はあかんわ。しんどうて」と言う。顔がゆがんでいる。「そうか。寝とき」と言うと、2・3歩歩いて「ん、で、畑行ってどないするのん?」と訊く。私が「しんどいのに、畑行くのんか?」と訊くと「寝とったらよけいしんどい」と言う。こりゃ、話にならん。いつものとおり、お経・ご飯・下の神さん・犬の散歩、と進んだ。一件落着。