ばあちゃんのケアマネさんの交代

 春の人事異動で、デイサービスの担当職員の方が替わられた。新しい人が迎えに来られた。
 ケアマネさんも交代した。今日は、今までの人と新しい人がそろって面接に来てくださった。
 新しい担当ケアマネさんは、今までショートステイでお世話になっていた人だ。ばあちゃんのことをよくわかっているので、安心だ。
 二人が来られたとき、ばあちゃんは、デイから帰り、畑に行ってしまったあとだった。私も一緒に畑のばあちゃんに面接に行った。ばあちゃんは、しゃがんで草を引いていた。「こんにちは」と言われて「へぇ〜」とか言っていたが、「精がでますね」と言われ「草、引いてますねん」と言う。「いいネギですね」と言われて、私が「ばあちゃん、ネギをあげなさいよ」と言うと「はぁ、勝手に引いて持って帰りなはれ」と言う。「それは、あかんわ。遠慮しはるわ。引いてあげんと、な」と言うと、また「引いて帰り」と言っていた。私が引いてあげたら、ばあちゃんは「よう来てくれた。会えて嬉しいわ」とおべんちゃらを言う。まだ、言えるんだ。
 ケアマネさんが「もう5時ですから、おしまいにして、また明日頑張ってね」と言って帰られた。ばあちゃんも「もう帰るわ。この畝の端まで引いたら帰るわ」と言うので、私は先に帰った。結局、ばあちゃんが帰ってきたのは、6時50分だった。もう真っ暗だ。「もっと早く帰りなさい」と言うと「えらい、すんまへん。気ぃつけます」と言う。気をつけるぐらいならいいのに、ね。