夜中3時に「風呂!」

 一昨日、ばあちゃんが畑から帰ったのは、もう7時前だった。ご飯を食べて、風呂からあがると
またテーブルについて「ご飯、食べよか」と言う。「もう食べたよ」と言うと「そんなら、食べへん」と言って寝た。
 昨日も帰りは同じころだ。ご飯のあと、風呂あがりに「ご飯」というのも同じだ。「もう食べたよ」も同じ。
 今朝、というより、夜中の3時に「お風呂」と言いながらやってきた。トイレに入り、出てきてもまだ「お風呂」を覚えていて、台所の電灯をつけた。「ばあちゃん、何するの?」と訊くと「風呂、せんとあかん」と言う。「風呂、入る」ではないらしい。「風呂、せんと」と言うのは「風呂の準備をしないといけない」と言う意味だ。誰か、大切な人が入るからだろうか? それはともあれ、こんなときは注意を他へそらすのが一番良い。「寝なさい! 夜中や!」と一喝して、ふとんに入れた。まだ文句を言っていたが、「寝なさい!」としばらく押えていた。
 朝起きたら..声が出ない。かすれて、変な声! ばあちゃんをどなったら、かすれたか? 夜中に起きたばあちゃんにつきあって、風邪をひいたか? 疲れ? って、そんな「やわ」ではないけれど、な。「しゃべるな」「どなるな」という警告かな?しかたない、おとなしくしていよう。