ピンピン コロリ

 安永さんを囲んで宴会(? 講演のあとの反省会だっけ?)をしていた時、私が「ばあちゃんは畑よ。毎日、草引き」と言うと、しず子さんが「畑、行かしとんの?」と訊いた。その表現が、私が虐待して無理矢理畑に行かせているように聞こえたのか、他の人が「畑はばあちゃんの生き甲斐よ」と言ってくれた。しず子さんは去年、うちの畑の芋掘りに来たが、ばあちゃんがデイサービスに行っていたので、ばあちゃんには出会っていない。出会っていたら、どんな会話になっていただろう。もっと前のばあちゃんなら、かけあい漫才もできただろう。今は表現力の巾がないもんなぁ。
 私が「ばあちゃんは、毎日元気で畑、畑。ある朝、見に行ったら、死んでいた!が理想」と言うと、しず子さんは「そんなん、あかんわ」と言う。また別の人が「ピンピン コロリ が理想よ」ととりなしてくれた。だが、しず子さんの言いたいことは違っていたらしい。「私はみんなにお礼を言うて死にたいわ。ありがとう。私、遺言書いておくわ」 すごい! 
 しず子さんは、その場の話し合いに参加して、するどいつっこみを入れる。それはとても素敵。しず子さんの表現をもっと記録しておけばよかった。忘れてしまって惜しいことをした。
 でも「ぼけ」のほうは苦手かも知れないな。(漫才のぼけとつっこみ)ちょっとずらして、ニヤーッと笑うのがいいんだけど、な。