世間話

 今朝は知り合いの子供達が来た。毎年、秋に「すももちゃんのお米が欲しい」とやって来る。初めてきたとき、お姉ちゃんがまだ2歳ぐらいだった。恥かしくてお父さんの後ろに隠れていた。そのうち、弟も来るようになった。来ると、畑に連れて行って、薩摩芋掘りやその時にある野菜を収穫して持って帰らせた。絵本もあげた。
 何年も来て、成長し、私にも慣れてくると、ぼつぼつお話するようになった。「幼稚園に行っている」と言っていた。今度は「小学校に入った。」と言う。35人学級になったので、4クラスあるのだそうだ。「ひと組だけ、男の先生で、あとは女の先生」だと教えてくれた。
 その子が「おばちゃん、レッサーパンダが立ったよ」と言う。「そうやったね。私も、今朝のテレビで見たわ。2本の足で、立っていたね」と言うと「おなかが黒かった」と言う。よく見ている。子供も小学生になると、自分とは離れた所の話、大人の世間話のようなものをするようになるのだ。妙に感心したり、している私がいる。
 今日はスナックえんどう、玉葱、大根、人参の間引き、ねぎ、アスパラを収穫した。上手になった。
 次にいちごをとりに行った。パオパオトンネルを止めている洗濯はさみをはずして、パオパオを持ち上げ、とれるようにしてあげた。「赤いのをとってね」と言っておいても、まだ白いところの残ったのでもとってしまうのは、子供だからしかたがない。「裏が白いのは、明日に置いといてね」と言うと「もう、口の中に隠した」と答える私の友達よりもましだ。こんな人とは、縁を切りたくなる。とり終わって、私がトンネルを元通りになおしていると、お姉ちゃんが手伝ってくれた。パオパオを下ろし、洗濯はさみも止めてくれる。1年生になると、お手伝いもするのだ。私が言ったわけでもないのに、しているのを見ていて、さっさとやっている。子供の成長は素晴らしい。小さい時から、お手伝いをさせて、働くということを教えておくのは、子供にとって良いことだと思う。