せんべい

 昨日のばあちゃんは、朝から夕方の7時まで畑に行っていた。10時のおやつは、いちご煮のシロップを入れた牛乳、3時は冷たいお茶。昼食に連れて帰り「暑いから昼休みよ」と言っておいても、食後の休憩は2分。
 さすが夜は早く寝てくれた。
 12時ごろ、トイレに来た。まずい! おやつ入れには、せんべいがいっばい。トイレの戸を開け、その電灯をたよりに、おやつ入れをにらんでいる。「こら!」と言うと、持たずに入った。トイレから出たら、早速せんべいをにぎってから、トイレのライトを消して部屋へひきあげた。食べおわるや、またトイレに来た。今度は私が立ちはだかっていたら、せんべいをもてずに部屋へ帰った。また引き返して来た。「おしっこ」と言う。もう、先回りして入れ物を隠す。「食べてやろうという執念」と「まだおやつがある」と言う記憶力はあるわけだ。3回も連続してトイレに来るのだもの。
 では、なぜ、朝ご飯を忘れて「畑に行く」と言ったり、お昼ご飯を食べに帰るのを忘れるの?