やっと起きた。もう8時。

 今日は、さし苗に行くので、朝の仕事はばあちゃんが寝ているうちにすましておこう。私は7時10分に家を出た。まずはポスト。次に、犬は小屋につないでおいて、水かけをする。野菜と稲の苗にかける。山の水があるおかげだ。ありがたいね。
 帰ると、ばあちゃんがまだ起きていない。洗濯物を干し終わっても、まだだ。
 以前は、本当に寝ているのか、部屋に見に行った。「布団が上下に動いている。生きている」と言っては...あはは。不謹慎か?でも「あかん、今、死んだら、田植えで忙しい。手伝いに来てくれる村の人たちに申し訳ない。」などと、ね...やっと起きたら、8時だ。
 ばあちゃんも、たまにはにくたらしい。
 怒って「はよ、死んだら、ええと、思ぅとるんやろ?」と言う。「そうやな」と言うと、目を三角にして「わしが、死んだら、おまえら、ここにおられへんで。皆がどない、言うか、わかっとるか?」と強迫する。怒ると、やたら、言う事が、まともなんだなぁ。